828シリーズ炭素、水素、窒素、たんぱく質の分析装置のためのマクロ燃焼分析

• 卓越した分析処理能力と最小限のダウンタイムでラボの効率化と生産性を最大化
• 最短2.8分という短いサイクルタイム（FP/CNモデル）
• 試薬充填量の増加により交換頻度を低減し、装置の安定稼働時間を最大化
• 全ての試薬と高頻度なメンテナンス領域への簡単なアクセスにより、メンテナンス作業がスピードアップし、ダウンタイムを削減
• 30サンプル用オートローダーは最大120サンプルまで拡張可能
• ブームマウント式タッチスクリーンインターフェースを採用し、余分なスペースを使わず人間工学に基づいた作業空間を実現
• 燃焼管へは酸化剤などの充填試薬は不要で低コスト、低メンテナンス

828シリーズは以下の用途に最適です。飼料、ペットフード、穀物およびシリアル、製粉物、発酵製品、乳製品およびチーズ、土壌、堆積物、肥料、植物組織、廃棄物、樹脂および高分子化合物、石炭およびコークス、バイオマス材料、石油製品および添加物。

828シリーズは、食品や飼料から土壌や燃料まで、多種多様な有機物内の窒素/たんぱく質、炭素/窒素、炭素/水素/窒素を分析する装置です。短いサイクルタイムと低い試薬の交換頻度、様々なサンプルマトリックスに対応可能な縦型石英炉での燃焼を利用し、卓越したスループットと優れた装置稼働時間を実現します。

分析は試料をスズホイルまたはスズカプセルを使用して封入し、ローダーにセットすることから始まります。完全に自動化された分析シーケンスにより、サンプルが密閉されたパージチャンバーに移動し、大気が除去されます。その後、試料は加熱された燃焼管内のポーラス状ルツボに投入され、純酸素気流中で燃焼されます。サンプルを完全かつ迅速に燃焼（酸化）させるために燃焼部内に設置されたランスから試料に向けて直接酸素を吹きつけて燃焼を促進しています。

FPおよびCN828モデルでは燃焼ガスはU字型燃焼炉を通過し、サーモエレクトリッククーラーで水分が除去された後、バラストタンクに捕集されます。CHN828モデルでは、硫黄化合物を除去する試薬を充填したアフターバーナーを通過した後、バラストタンクに捕集されます。タンク内で均一化されたガスはサンプリングループにより分取され、ヘリウムまたはアルゴンキャリアガスの流れる検出システムに放出されます。

分析装置モデルに応じて、分取されたガスは炭素（二酸化炭素として）検出のために非分散型赤外線（NDIR）セルに、または窒素（N2）検出のために熱伝導性（TC）セルに運ばれます。CHN828モデルでは、バラストガスも水素の分析のためにH2O NDIRセルに移動します。NDIRセルとは異なり、TCセルは化学的に非特異的であるため、化学的干渉なしでN2を定量検出するために、一連の試薬およびスクラバーが使用されます。銅が充填された熱還元管は、窒素酸化物種（NOx<）をN2に変換し、余分な酸素を除去するために使用されます。二酸化炭素（CO2）はLECOSORBによって除去され、水（H2O）はアンハイドロンによって除去されます。 分析のスループットを向上させるため、バラストタンクへの燃焼ガス捕集が終了すると次の分析試料測定準備がなされます。 828シリーズの分析装置には、多数の診断機能が搭載されており、酸素やキャリアガスの圧力をモニターして安定した燃焼および検出を担保するとともに、セグメント毎のリークチェックが可能です。ガスフローはマスフローコントローラーにより精密に制御され、燃焼炉、バラストタンク、検出器など重要な箇所はヒーターと熱電対で正確に温度コントロールされています。