744シリーズ炭素・硫黄の燃焼分析

最先端の技術により開発された744シリーズは金属、鉱石、その他無機物中の炭素と硫黄の分析概念を一新します。お客様からのご意見・ご要望を反映させた744では、当社Cornerstoneブランドのソフトウェアプラットフォームを活用し、改良型IRセル、自動化の拡大など、多くの機能が一体となって使いやすさとラボの生産性を向上させ、ランニングコストを低減します。

機能

  • 高周波炉
    • ランスからルツボに直接酸素を吹き付けることで完全燃焼を促進
    • 18MHz、2.2kWの高周波炉で素早く安定した燃焼
  • オプションの10サンプルまたは60サンプル用オートローダーで安心の自動分析
  • 高速バキュームシステムによって、燃焼ダストの飛散を抑制
  • 改良されたIRセルデザイン
    • 温度自動調整機能により周囲の温度変化による影響を低減
    • 長寿命のエミッタードライブとドリフトフリーの検出回路が長期安定性を向上

分析原理

CS744炭素/硫黄分析装置では、金属、鉱石、セラミック、その他の無機物中の炭素と硫黄の含有量を幅広く測定します。タッチパネル操作可能なCornerstoneソフトウェアにより直感的に操作ができます。

あらかじめ秤量された約1グラムの試料を、酸素気流中、高周波誘導加熱方式で燃焼させます。サンプルに存在する炭素と硫黄は酸化されて二酸化炭素(CO2)と二酸化硫黄(SO2)になります。脱水試薬を通り、非分散型赤外線(NDIR)セルで硫黄がSO2として検出されます。ガスは加熱触媒を通り、一酸化炭素(CO)がCO2に、SO2が三酸化硫黄(SO3)に変換され、SO3は後のセルロースで除去されます。その後、別のNDIRセルにより、炭素はCO2として検出されます。大気圧の自然変動による干渉を低減するために、NDIRセル内で一定の圧力が維持されるように圧力調節機能が搭載されています。流路の最後にフローセンサーがあり、ガスフローをモニターしています。

非分散型赤外線セルは、CO2とSO2がIRスペクトル内の固有の波長の赤外線(IR)エネルギーを吸収するという原理に基づいています。これらの波長の入射赤外線エネルギーは、ガスが赤外線吸収セルを通過する際に吸収されます。未知試料の濃度は、標準物質を用いたキャリブレーションによる比較法で定量されます。各分析前にキャリアガスのみを検出器に流して、その時点での検出器電圧をゼロ点(ベースライン)とすることで、装置の経時変化によるドリフトの影響を低減しています。

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