TGM800全自動水分分析装置
TGM800は、時間と手間のかかる従来の加熱乾燥法水分測定に取って代わる、高精度、全自動の水分分析装置です。自動終点検知機能により一度に最大16個の試料を自動的に測定可能で、柔軟な分析条件設定、自動化、及びタッチスクリーン操作の直感的なソフトウェアにより高い作業効率を実現します。
TGM800は、食品、飼料、製粉物、農産物など、様々な試料の分析で使用できます。
機能
- 自動加熱乾燥による水分分析で分析可能な試料数:
- 直径1.5インチのアルミフォイル製ルツボを使用した場合、最大16試料
- 直径2.4インチのアルミフォイル製ルツボを使用した場合、最大10試料
- オーブン温度を急速に上昇させ、分析後に高速冷却することでスループットを
最大化 - 試料重量の恒量を認識する自動終点検知機能により乾燥時間を最適化
- サンプルの取り扱いを最小限に抑え、オペレーターの処理時間を短縮
- Cornerstoneソフトウェアと統合された10.1インチ(対角)LCDカラータッチスクリーンモニターにより、装置の設置面積を最小限に抑え、人間工学的で効率的なワークフローを実現
分析原理
TGM800は、加熱乾燥法により試料の含水率を直接分析するように設計された熱重量分析装置です。試料の加熱減量は、温度、雰囲気、フローレートがコントロールされたオーブン内で測定されます。装置は、コンピュータ、0.1mg読取の天秤、および最大16サンプルを同時に分析できるオーブンで構成されています。
分析条件を選択後、空のアルミフォイル製ルツボをオーブン内のカルーセルに設置します。分析条件によって、カルーセル、オーブン温度、測定雰囲気、フローレート等が制御されます。初めに全てのルツボの風袋の秤量が行われ、その後、試料をルツボに投入します。各試料の初期重量は自動的に測定・保存されます。すべての試料の初期重量が測定されるとオーブン温度の上昇とガスフローが始まります。
カルーセルが回転してルツボは順番に秤量位置に移動してカルーセルの上下動作により天秤に乗せられ、各試料の重量が記録されます。分析時間は、一定時間に設定するか、または試料重量が所定の範囲内の変動以下となったら終了するかのどちらかを選択できます。測定結果は試料ごとに減少した重量(g)から重量減少率(%)として計算されます。
この装置にはタッチスクリーン式モニターが搭載され、分析のコントロール、条件の設定、診断、レポート作成等を行うことができます。オーブン温度、昇温速度、雰囲気ガス、フローレートなどの条件を自由に設定することで、幅広い試料の水分測定に適用可能です。このソフトウェアでは、すべてのデータ処理や分析結果の計算および試料重量やオーブン温度の経時変化も画面上で表示可能です。
16試料を同時に測定可能なTGM800は、お客様のラボ効率化、生産性向上に寄与します。