AC600イソペリボル式セミオートマチックカロリーメーターの総発熱量
固体燃料と液体燃料の発熱量の測定に最適なLECOのAC600イソペリボル式セミオートマチックカロリーメーターは、将来の熱量測定装置の標準製品として位置付けられています。その半自動化された操作を、独自のメソッドTruSpeedと組み合わせて使用することで、正確さや装置の精度を損なうことなく、発熱量の迅速な分析と装置のスループットの向上を実現します。人間工学に基づいて設計された新しい軽量の燃焼ベッセルにより、操作性が向上し、オペレーターの負担が大幅に軽減されます。
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- 自動化の強化により生産性が向上
- 正確さや精度を損なうことなく、わずか5分という分析時間を実現
- 人間工学に基づいて設計されたベッセルにより、ベッセルの取り扱いが簡単になり、熱伝達率が向上
- クイックリリースハンドルを備えた一体型のベッセル充填ステーションおよび減圧ポートにより、ベッセルの充填および減圧プロセスの高速化を実現
- ほぼ無制限の格納スペース、簡素化されたデータ処理、様々なラボ情報管理システム(LIMS)との互換性を提供する直観的なソフトウェア
分析原理
LECO AC600セミオートマチックカロリーメーターは、石炭、コークス、燃料油などの様々な有機物の発熱量を測定するために開発されました。
サンプルの発熱量の分析は、制御された環境でのサンプルの燃焼後に放出される熱を正確に測定することによって行われます。放出される熱は物質の発熱量に比例します。
サンプルは酸素で加圧された燃焼ベッセルに入れられます。燃焼ベッセルは、バケットと呼ばれる装置内の水槽に自動的に下降します。バケットは、空気注入式ブラダーを使用して密閉されています。バケットの周囲の空間はジャケットと呼ばれ、水で満たされています。ジャケット内の水温は、正確な設定温度で厳密に制御されています(イソペリボル式カロリーメーターシステム)。サンプルは点火され、バケットおよびジャケットの水温は電気式温度計で0.0001℃の分解能で測定されます。バケットおよびジャケット内の水温の測定値は毎秒収集されます。結果は必要に応じて、スパイク、窒素、硫黄、水分、灰分についてソフトウェア内で補正されます。データの分析には、2つのオプションが用意されています。デルタTモードでは発熱量はバケットの単純な最大温度上昇によって算出されます。AC600システム内の熱交換を数値化して開発された熱力学的モデルTruSpeedモードを使用することもできます。TruSpeedモードでは、システムのコンポーネントの熱容量と、システム内のエネルギー伝達の補正が考慮されます。TruSpeedモードによって、AC600は、発熱量の結果の正確さや精度を損なうことなく、わずか5分という分析時間を実現します。
