832シリーズ硫黄と炭素の燃焼分析

LECOの832シリーズは、石炭、コークス、セメント、土壌、燃料油など様々な有機物中の硫黄および炭素の分析において、生産性、精度、進歩をラボにもたらします。タッチスクリーンインターフェース搭載の当社のCornerstone®ソフトウェアにより、貴重な作業ペースを無駄にすることなく、使いやすさと操作性が向上します。高効率燃焼炉、IRセル設計の改善、および堅牢かつ頑丈な設計により、あらゆる有機物試料の硫黄・炭素を迅速かつ正確に分析したいというお客様のニーズにお応えします。

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機能

  • オプションのオートローダーによりラボを合理化
    • 頑丈な設計の100サンプル用のオートローダーによる自動分析
    • オペレーターのワークフローが簡素化され、迅速な分析サイクルを実現
  • IRセルの改善により安定性と精度が向上
    • エミッター制御と検出器回路の最適化によりIRセルの長寿命化と長期安定性を改善
    • IRセルの温度安定化機構により周囲からの温度・環境変化の影響を最小限に
    • デュアルレンジ(DR)モデルでは2つの硫黄分析用検出器を搭載し、微量から高濃度まで広範の硫黄分析に対応
  • メンテナンス箇所がキャビネット内に集約され、ルーチンメンテナンスが簡易化
  • 通常モデルでは1450℃、HTモデルでは1550℃を最高温度とし、試料に直接酸素を吹きつけるランスシステムにより完全燃焼を促進

アプリケーション

832シリーズは以下の用途に最適です。石炭、コークス、燃焼残留物、バイオマス材料、触媒材料、セメント、土壌、鉱石材料、セラミック、ガラス、石膏、建築材料、消石灰、セメント、肥料、飼料、植物組織材料、ゴム、樹脂、ポリマー、グラファイト、石油製品、添加物

832シリーズは石炭・コークス・燃料油などの有機化合物、また土壌・セメント・石灰などの無機化合物の硫黄と炭素を分析する装置で、高温燃焼炉と非分散型赤外線(NDIR)セルから構成されています。

分析を開始するには、サンプルを燃焼ボートに秤量し純酸素雰囲気下で通常1350 ℃に調整された炉に導入します。試料が燃焼して炭素がCO2ガスとして、硫黄がSO2ガスとして放出されます。一定秒数経過後、セラミックランスによって上部からボートへ直接酸素が吹きつけられ、難燃性物質の燃焼を促進します。燃焼ガスは炉の後部に運ばれ、効率良く酸化させるために炉の中の高温部分に滞留させます。炉を出た燃焼ガスは、水分除去のためにアンハイドロン試薬管、ガス流量を調整するフローコントローラーを通過した後に、非分散型赤外線(NDIR)セルへ到達します。

非分散型赤外線セルは、CO2とSO2がIRスペクトル内の固有の波長の赤外線(IR)エネルギーを吸収するという原理に基づいています。これらの波長の入射赤外線エネルギーは、ガスが赤外線吸収セルを通過する際に吸収されます。デュアルレンジ(DR)モデルでは、燃焼ガスが通る経路長が異なる2つの検出器が搭載されています。短い経路が高濃度用、長い経路が低濃度用となっており、最適な検出器を自動で選択します。未知試料の濃度は、標準物質キャリブレーションによる比較法で定量されます。

定量計算やデータ保存はLECO Cornerstoneソフトウェアが搭載された外部PCにより行われます。

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